父島一日目:ナイトツアー
ホテルで夕飯を取っていたら夕陽が沈んでしまいました。
日が暮れて、19時からナイトツアーに参加しました。この時期、ハネアリが大量発生していて、明りの下にいると顔にたかるほど。そして、電灯に集まってくるハネアリを食料とするヒキガエルが、電柱の下にわんさか。
道路をよくよく見るとカエルだらけ。カエルが苦手なツアー同行者の悲鳴が闇に響きわたり、必要以上にナイトツアーを盛り上げます。
オガサワラオオコウモリを探して農園等に行くも、暗闇を横切る影を見ただけで終わりました。この時期はムニンヒメツバキが島中咲いていて、オオコウモリが餌に困らないのだそうです。そのため、居場所が定まらないんだとか。20分ほど、いたるところにいるカエルを避けつつ歩きましたが、木にぶら下がっているのを観察することは叶いませんでした。
次は、小港海岸で巨大ヤドカリ観察。父島にはアフリカマイマイという世界最大のカタツムリ(外来種)がいるので、オカヤドカリが巨大化するらしい。この個体も掌サイズでした。探さなくても見つかるくらいいます。
小港海岸は星空日本一に選ばれたことのある星空観察スポットでもあります。この日は月夜だったので、残念ながら一面の星空というわけにはいきませんでしたが、十分きれいでした。
この後、グリーンぺぺを探しに山へ向かいましたが、雨の後じゃないと出ないらしく絶望的状況でした。
この日のナイトツアーは、結局、ヒキガエルと巨大ヤドカリで終わっちゃいました。
父島一日目:島内観光
穏やかな24時間の航海を経て、父島が見えてきました。
念願の父島上陸。竹芝桟橋は梅雨空でしたが、父島の日差しはまぎれもなく夏。まぶしい!
ちょっと歩いただけで、すっかり南国気分。
どこを見ても、青い!
この後、予定を入れているので、海に飛び込みたくなる気持ちを抑えなきゃいけないのが、もどかしいのですが、ここはひとまず落ち着いて、島一番の中華屋と名高い海遊さんで、あかばラーメン。
あかばとは、アカハタのことです。評判どおり、あかばの出汁がおいしい。
そして、食後にパッションフルーツのパフェ。
船で甘いものに飢えていたので、体に沁みます。これも、すこぶるおいしかった。別府旅行と違って先行き良いです。
普段の旅行では観光をほとんどせずに宿泊先でだらだら過ごす主義ですが、今回の父島旅行は(失敗したくないという思いが強くて)竹ネイチャーアカデミーさんにスルーガイドエコツアーをお願いしました。
そんなわけで、午後からは島内観光ツアーに参加です。
三日月山に向かう途中、大村海岸を見渡せるところで途中下車。
途中、戦跡を車内からチラ見しながら、ウェザーステーション展望台へ到着。
こちらは夕陽を眺めるには、一番のポイントだそうです。時期が違うので、さすがに鯨はいない。
続いて父島の北端、宮之浜園地。静かなビーチです。
海亀の産卵跡がいくつもありました。
木の幹にくくりつけてあるのは、トカゲの粘着式捕獲器。
父島では現在、外来種のグリーンアノールが増殖し、島の多様性に影響を与えているそうです。
他の場所でみかけたグリーンアノール。周りにあわせて色を変えるので、この時は緑色ではありませんでした。
外来種の侵入阻止と駆除の取り組みは、島中いたるところで目にしました。
車は東に向かい、旭平展望台、初寝浦展望台と進みます。いずれも絶景。
森の中には戦跡もあります。こちらは旧日本軍の通信所跡だそうです。
内部はかなり広く、二階建てだったもよう。すぐ近くに地下壕もありました。
道路脇の動物注意の標識がいちいちかわいい。これはノヤギのマーク。
こちらは、父島固有種アカガシラカラスバト、通称アカポッポのマーク。
車は山を降り、島の南側に進んでコペペ海岸へ。シュノケーリングによさげなビーチです。名前の由来は、昔コペペさんが住んでいたからだそうです。
次いで、父島の南北のちょうど真ん中あたりに位置する扇裏地区に来ました。ここには、父島を発見したと言われている小笠原貞頼氏を祭った小笠原神社があり、そのすぐ横に、無人島発見の碑があります。
小笠原貞頼は甲斐国小笠原(現櫛形町)に住した初代長清公から十七代の深志城主長時の孫に当たり。京都を経て三河国幡豆で成長し、信長・秀吉・家康の三代に仕え戦功を立てた。
説によれば
文禄元年(一五九二)朝鮮の役に貞頼軍検使たり。帰陣の際肥前名護屋にて家康の命に「貞頼小田原の陣より戦功あるも未だ旧地に帰らず家来も禄に不足せり。然るべき島国あらば手柄次第申し立つべし」と。かくて貞頼許可を得家康より官券を受け南海に出、文禄二年(一五九三)七月二十六日八丈の南に三個の島を発見、上陸巡検せるに土地広く人家無し、木標を二か所に樹て島毎に名を付し、帰りて地図・物産を献上す。家康大いに功を賞し総称を「小笠原島」と賜い永くこれを領せしめた。…などと伝えられている。
島内観光ツアーはこれにて終了。私らの宿泊が扇裏地区のホテルだったので、扇裏のビーチで解散となりました。
おがさわら丸(往路)
先月末から3泊6日で父島へ行ってきました。
実は、父島に行くのは二回目。一回目は10年前で、台風接近の暴風で大揺れの海を、普段より時間がかかって27時間揺られて父島に到着しましたが、何でも船の安定機構(スタビライザー)が壊れていて台風の中を安全に進むことができないとの話で、翌日にトンボ帰りでという散々な父島旅行となったのでした。帰りも大揺れだったので、陸酔いが一週間続きました。そんなわけで、前回全く父島を楽しめないままだったので、もう一度チャンスがあればと思っていたのが、ようやく叶っての旅行です。二度とあんな目には会いたくないので、今回は父島のベストシーズン、6月下旬を狙って計画を立てました。
飛行場がない父島への移動は、定期運行便おがさわら丸です。竹芝桟橋から11時に出港しました。この日の都心は雨。重い雲がどんよりとかかっています。
今回は特等室を取ったので、船内も悠々と過ごせました。室内はホテルの客室と変わらないので、のんびりすごせます。
冷蔵庫もあるし、空気清浄機もついています。ソファの下に緊急脱出用の用具が入っています。
洗面室はビジネスホテルと変わらないレベル。
特等室専用ラウンジにはドリンクバーとマッサージチェアがあります。手前にあるのは、コーヒーと水素水(!)サーバーと製氷機。
ペットボトルのミネラルウォーターとお茶が用意されてました。
特別室専用ラウンジから、専用のデッキに出られます。ここに人がいると自分らの部屋の中は窓から丸見え。
出港時には、港の方が見送ってくれました。こういうの、うれしいですね。
都内ですが、行ってきます。
お昼ご飯は、竹芝桟橋で買った島島弁当。上はオリーブオイルを使った三宅島のピラフで、下は伊豆大島のべっこうずし。葉っぱはアシタバです。
お腹が満ちたら甘いのものが食べたくなったので、船内探検がてら売店へ。
しかし、これがさっぱり。酒のつまみはたくさんあれど、甘いのはアイスクリームしかないようで。船に乗る前に、もっとお菓子を買っておくべきでした。
こちらは展望ラウンジ。場所によっては、宴会が始まっていて楽しそうでした。
自動販売機が充実しています。たこ焼き、焼きそば、チャーハンなどもあります。どうやら、売店に並んでいる食べ物は、全て自動販売機でも買えるようです。
当日は天気がよくて海が穏やかで、実に快適に過ごしました。特等室は7階で、上の方なので揺れも少ないのが安心です。一応酔い止めを飲みましたが、酔う心配は一切ありませんでした。
センリ軒でアイスミルクコーヒー
旅行から帰ってきて、久しぶりの築地ラン。
陸酔いで食欲が戻らないので、今日は飲み物だけ。
きつねやでホルモン煮
先日やや痛めたランナーズニー(腸脛靱帯)が深刻化しないよう、今日はフォアフットで築地まで軽くジョギング。
場外のきつねやでホルモン煮に温泉卵をつけて朝ごはん。
6月下席昼の部@鈴本演芸場
今日は午後から鈴本演芸場へ。
今回の出演者を知れば、行かずにはいられませんて。
柳亭 市朗:(前座)たぬき
柳家花ん謝:真田小僧
松旭斎美智・美登:(マジック)キャンディマジック
柳家喬太郎:家見舞
隅田川馬石:堀の内
ホームラン:(漫才)
林家正蔵:西行鼓ヶ滝
桂文楽:悋気の火の玉
ペペ桜井:(ギター漫談)
柳亭燕路:片棒
ストレート松浦:(ジャグリング)
春風亭一朝:幇間
柳家はん治:ぼやき居酒屋
林家楽一:(紙切り)
柳家三三:磯の鮑
今日は、柳亭燕路師匠が最高でした。そして、柳屋はん治師匠は、最近は顔見ただけでおかしくなっちゃう。応援したくなる噺家さんが多くて、寄席通いは止められません。
今日のオヤツは築地で買った茂助だんご。
松旭斎美智・美登さんのマジックで、飛んできた飴をキャッチしました。